〔10〕三相誘導電動機の滑り?

・回転磁界の速度、同期速度Ns[min^-1] = 120/磁極数p * 周波数f[Hz]
・同期速度に対する回転子の遅れの比s = (Ns – N)/Ns
・N:回転子の回転速度

・三相誘導電動機は、同期電動機を始動するために使われる。
・始動時のトルクにより、滑りが発生することを想定すると、同期電動機より速い同期速度が必要。

〔8〕単巻変圧器ってなんだろう

・N1(I1 – I2) = (N2 – N1)I2
・自己容量PS = V1(I1 – I2)
・負荷容量Pl = V2 * I2。線路容量、通過容量。
・V1 * I1 = V2 * I2
⇒入力電力と出力電力が釣り合う

・欠点
一次側と二次側が電気的に接続されているので、低圧側も対地絶縁が必要
・インピーダンスが小さいので短絡電流が大きい

・用途
・小容量の滑り電圧調整器など

・三相変圧器の場合、容量は全て3倍されていると考える。また注意書のない場合、線間電圧、線電流で与えられている。
⇒1相で計算するときは、相電圧と相電流(=線電流)に変換する

〔7〕変圧器を並行運転するには

・パーセント短絡インピーダンスの換算値%ZB’ = %ZB * WAn / WBn
・WAn:変圧器Aの定格容量
・WBn:変圧器Bの定格容量
⇒定格容量とインピーダンスは比例する

・負荷電流IA = I * %ZB’ / (%ZA + %ZB’)
⇒電流とパーセント短絡インピーダンスは反比例する
⇒短絡インピーダンスでも同様

・ΔとYは位相がずれているので、平行運転する際は揃える必要あり。

〔5〕変圧器の各種試験から何がわかる

・パーセント短絡インピーダンス%Z[%] = V1s / V1n * 100
・V1s:短絡試験時の一次側電圧。インピーダンス電圧。
・V1n:一次側の定格電圧

・パーセント抵抗p[%] = Pcn / W * 100 = Ps / W * 100
・Pcn:全負荷銅損。定格負荷時の負荷損
・Ps:インピーダンスワット
・W:定格容量

・パーセントリアクタンスq[%] = √(%Z^2 – p^2)

〔3〕変圧器の電圧変動率を求めてみよう

・変圧器の電圧変動率ε = (V20 – V2n)/V2n * 100[%]
≒ p*cosθ + q*sinθ
・:V20:無負荷時の二次側の端子電圧
・:V2n:定格負荷時の二次側の端子電圧
・パーセント抵抗:p
・パーセントリアクタンス:q

・パーセント短絡インピーダンス:%Z = √(p^2 + q^2)
・電圧変動率の最大値εmax = √(p^2 + q^2)

・周波数が変わったときの電圧変動率ε’ ≒ p*cosθ + (f’/f)q*sinθ
⇒リアクタンスは周波数に比例するため