・二次抵抗r2を変化したとき、同じトルクTを生じる滑りsはr2に比例する:r2/s = 一定
〔11〕三相誘導電動機の特性計算に挑戦
・二次周波数、滑り周波数f2[Hz] = s * f1
・二次誘導起電力:s * E2[V]
・二次入力P2 = 3 * r2/s * I2^2
・二次銅損Pc2 = 3 * r2 * I2^2
・機械的出力Po = P2 – Pc2
・角速度ω[rad/s] = 2π * 回転子の回転速度[min^-1] / 60 = 2π * 周波数f
〔10〕三相誘導電動機の滑り?
・回転磁界の速度、同期速度Ns[min^-1] = 120/磁極数p * 周波数f[Hz]
・同期速度に対する回転子の遅れの比s = (Ns – N)/Ns
・N:回転子の回転速度
・三相誘導電動機は、同期電動機を始動するために使われる。
・始動時のトルクにより、滑りが発生することを想定すると、同期電動機より速い同期速度が必要。
〔9〕誘導機の構造を知ろう
・
〔8〕単巻変圧器ってなんだろう
・N1(I1 – I2) = (N2 – N1)I2
・自己容量PS = V1(I1 – I2)
・負荷容量Pl = V2 * I2。線路容量、通過容量。
・V1 * I1 = V2 * I2
⇒入力電力と出力電力が釣り合う
・欠点
一次側と二次側が電気的に接続されているので、低圧側も対地絶縁が必要
・インピーダンスが小さいので短絡電流が大きい
・用途
・小容量の滑り電圧調整器など
・三相変圧器の場合、容量は全て3倍されていると考える。また注意書のない場合、線間電圧、線電流で与えられている。
⇒1相で計算するときは、相電圧と相電流(=線電流)に変換する
〔7〕変圧器を並行運転するには
・パーセント短絡インピーダンスの換算値%ZB’ = %ZB * WAn / WBn
・WAn:変圧器Aの定格容量
・WBn:変圧器Bの定格容量
⇒定格容量とインピーダンスは比例する
・負荷電流IA = I * %ZB’ / (%ZA + %ZB’)
⇒電流とパーセント短絡インピーダンスは反比例する
⇒短絡インピーダンスでも同様
・ΔとYは位相がずれているので、平行運転する際は揃える必要あり。
〔6〕変圧器を三相結線してみよう
・Δ-Y: 高電圧送電系統の発電所昇圧変圧器
・Y-Y-Δ:一次変電所
・Y-Δ: 受電変電所降圧変圧器
・Δ-Δ: 配電用変圧器、低電圧、大電流
・V-V: 柱上変圧器
⇒高圧送電線の両端はYと思われる
・V結線の出力:√3倍。線間電流が相電流に等しいので1/√3になるため。
〔5〕変圧器の各種試験から何がわかる
・パーセント短絡インピーダンス%Z[%] = V1s / V1n * 100
・V1s:短絡試験時の一次側電圧。インピーダンス電圧。
・V1n:一次側の定格電圧
・パーセント抵抗p[%] = Pcn / W * 100 = Ps / W * 100
・Pcn:全負荷銅損。定格負荷時の負荷損
・Ps:インピーダンスワット
・W:定格容量
・パーセントリアクタンスq[%] = √(%Z^2 – p^2)
〔4〕変圧器の損失と効率の計算に挑戦
・効率η = Wcosθ / (Wcosθ + Pi + Pc)
・鉄損Pi:鉄心の渦電流損、ヒシテリシス損
・銅損Pc:巻線の抵抗損、負荷の二乗に比例
・α負荷時の効率ηα = α*Wcosθ / (α*Wcosθ + Pi + α^2*Pc)
・Pi = Pcの時に、効率最大となる
〔3〕変圧器の電圧変動率を求めてみよう
・変圧器の電圧変動率ε = (V20 – V2n)/V2n * 100[%]
≒ p*cosθ + q*sinθ
・:V20:無負荷時の二次側の端子電圧
・:V2n:定格負荷時の二次側の端子電圧
・パーセント抵抗:p
・パーセントリアクタンス:q
・パーセント短絡インピーダンス:%Z = √(p^2 + q^2)
・電圧変動率の最大値εmax = √(p^2 + q^2)
・周波数が変わったときの電圧変動率ε’ ≒ p*cosθ + (f’/f)q*sinθ
⇒リアクタンスは周波数に比例するため