〔26〕同期電動機の特性と始動法を知ろう

・V曲線:界磁電流を増やすと、逆起電力も大きくなり、電機子電流は進む。界磁電流を減らすと、逆に遅れる。また、力率1の時に比べて、いずれも電機子電流は大きくなる。
⇒フェーザ線図で一目瞭然

・電機子反作用は磁束が一定に保とうとする。界磁電流を増やすと磁束も増えるが、進み電流により減磁作用が働く。逆に磁束が減るときは、遅れ電流により磁化作用が働く。

※同期発電機の場合、進みの場合は磁化作用が働き、遅れの場合は減磁作用が働く

〔23〕同期発電機の特性曲線から何がわかる

・短絡比Ks = 無負荷で定格電圧を発生するのに必要な界磁電流 / 定格電流に等しい短絡電流を流すのに必要な界磁電流 = 短絡時の電機子電流Is / 定格電流In
・水車及びエンジン発電機:0.8~1.2
・タービン発電機:0.5~0.8

・定格出力[V・A] = √3 * 定格電圧[V] * 定格電流In[A]

・同期インピーダンスZs[Ω] = 定格相電圧Vtn[V] /(√3 * 短絡電流Is[A])

・磁束密度が高い⇒電機子反作用が大きい
・インピーダンスが大きい⇒電圧変動率が高い