- JR東日本の新幹線チケットは、いろいろな入手方法がある
- 利用日まで時間があるなら、えきねっとがお勧めだ。
- 利用当日の場合は、金券ショップでばら売り回数券や株主優待割引券を購入するのが良いだろう。
JR東日本の新幹線チケットの入手方法はいろいろある
新幹線に乗るには乗車券と特急券が必要だが、それぞれを割引購入したり、セットになった切符を買ったりと、買い方を工夫することで定価より安く入手できることがある。
利用日まで時間がある場合
えきねっと:~11,350円 ※区間と切符の種類次第
一番のお勧めが、JR東日本のインターネットサービスであるえきねっとでの購入だ。切符は特急券と乗車券がセットになっており、発売数と提供区間に制約があるが、そのぶん割引額も大きい。切符には3種類あり、当日深夜1:40まで購入可能だが割引額が小さい「えきねっとトクだ値」、割引額が大きい代わりに13日前の深夜1:40までに購入する必要がある「お先にトクだ値」、さらに割引額が大きい代わりに区間も限られ20日前の深夜1:40までに購入する必要がある「お先にトクだ値スペシャル」だ。 東京~新函館北斗まではやぶさ通常期の22,690円が、お先にトクだ値スペシャルだと50%オフになる。
週末パス:~2,430円 ※使い方次第でもっとお得に
えきねっとで望みの切符が買えない場合、条件が合えば乗車券が安くなる週末パスが選択肢になる。連続する休日2日間の限定で関東甲信越と南東北が乗り放題になる切符だ。8,730円なので片道4,370円より遠いところを往復する場合、たとえば東京~福島の往復は9,500円なので770円の節約になるし、東北新幹線で最も遠い東京~くりこま高原の往復は13,600円なので4,870円の節約になる。前日までの購入が必要だし、特急券は別途購入する必要がある。
三連休東日本・函館パス:~3,030円 ※使い方次第でもっとお得に
こちらは三連休限定で関東甲信越から函館までが乗り放題になる切符だ。週末パスより目的地が遠い場合は選択肢の一つだ。たとえば、東京~一ノ関の往復は14,680円なので630円の節約になるし、東京~新函館北斗の往復は23,120円なので6,070円の節約になる。同様に前日までの購入が必要だし、特急券も必要だ。
JR東日本ダイナミックレールパック: ~1万円 ※時期路線次第
宿を予約する予定があるなら週末パスなどよりこちらが良いかもしれない。1泊以上の宿と往復の乗車券と特急券がセットとなったダイナミックレールパックもお勧めしたい。使い勝手がよく、予約は前日の18時までで、宿泊数は1泊だけから、宿泊日も旅程の何日目でもよく、往路の到着駅と復路の出発駅が異なる駅でもよい。明確に何%オフになるかは明示されていないが、えきねっとと同等の割引もあるので、他の手段の申し込み前に確認しておくとよい。
各社パッケージツアー:~1万円 ※時期路線次第
宿が全泊分必須だったり、出発&到着地が限定されていたりでも良いのであれば、旅行会社によるパッケージツアーも選択肢となる。びゅう、JTB、日本旅行など様々な会社が出しているので、インターネットや旅行代理店のチラシで比較検討すると良いだろう。
もう利用当日になってしまった場合
ばら売り回数券:数百円~
新幹線にも回数券が設定されており、乗車券と指定席特急券が1枚になっていて通常料金より割引で購入できる。ただし、みどりの窓口などで購入すると6枚1セットなので利用シーンが限られる。そこで金券ショップで回数券をばらで購入すれば、当日でも利用可能だ。注意点としては、利用日に制限があり、GW、お盆、年末年始などは使えないし、全ての区間で設定されているわけではない。そういう場合は、後述の株主優待割引券を検討すると良い。ちなみにメルカリでは出品禁止品となっている。
株主優待割引券:~4,500円
目的地が遠い場合に適しているのが、株主優待割引券だ。1枚で乗車券と特急券が両方とも20%オフになり、片道に付き2枚まで使えるので最大40%オフになる。金券ショップなどで、たとえば2枚4,600円で入手して、東京~新函館北斗まではやぶさ通常期の22,690円が9,080円オフになるので、トータルで4,480円の節約になる。また回数券と異なり、利用期間に制限がないのもメリットだ。ちなみに、株を保持して入手するためには最低100株必要だが、株価が10,000円としても100万円が必要なため大きな投資が必要だ。
レール&レンタカーきっぷ: ~3,450円
レンタカーを借りる予定があるなら、レールアンドレンタカーきっぷも良い。ある条件を満たしたレンタカー予約をすると、201キロ以上の乗車券や特急券が割引になる制度だ。レンタカーの条件は出発駅から101キロ以上離れた営業所でレンタカーを6時間以上借りること。乗車券は、往復でも片道でも良いので201キロ以上だと20%オフ、特急券は10%オフになる。たとえば、東京~宇都宮でやまびこ自由席を使うと乗車券が1,940円、特急券が2,470円なので、乗車券が390円オフ、特急券が250円オフの、合計640円オフとなる。同様に東京~新函館北斗で 通常期 のはやぶさを使うと、乗車券が11,560円、特急券が11,130円なので、乗車券が2,320円オフ、特急券が1,120円オフの合計3,450円オフとなる。ただし、利用日に制限があり、GW、お盆、年末年始などは使えない。また、当日予約の場合は、レンタカー利用の3時間前までかつ11時以降の予約しか対象にならない。
窓口で最後の一工夫
回数券:数百円~
前述の回数券だが、たとえば6人以上のグループとか、往復が同じ経路で3人以上のグループであれば窓口で買うのが良いだろう。割引率は一定ではく、東京~仙台のはやぶさを通常期に定価で利用すると11,200円だが、回数券だと1枚あたり10,750円となり、450円OFFとなる。 ただし、利用日に制限があり、GW、お盆、年末年始などは使えない。 また全ての区間で設定されているわけではない。
往復割引乗車券:970円~ ※片道分
遠距離の目的地であれば、往復割引乗車券がある。名前の通り乗車券を往復で購入すると適用されるのが、往復割引乗車券だ。事前準備不要で乗車券が10%オフで入手可能になる。 ただし、片道601キロ以上の経路が対象となる。たとえば東京~二戸は片道9,610円なので970円が節約できる。ちなみに、601キロというとかなり遠くまでの移動が必要だが、特急券と異なりJR各社でまたがる経路でも良い。
”はやぶさ”回避:310円
最後に特急券のみを割引で入手する方法だが、”はやぶさ”を回避することだ。はやぶさは 東北新幹線の最速列車だが、はやぶさを利用するとはやぶさ用の指定席特急料金が適用される。利用する列車を選択できるなら、あえてやまびこを利用することで、指定席特急料金が310円安くなる。
自由席特急券:520円
東京などの始発駅から乗るなら自由席特急券を利用するのも1つの選択肢だ。自由席特急券なので座席を予約できないが、始発駅なら座席を確保するのは難しくない。通常期の指定席特急券より520円安くなる。ただし、たとえば東北新幹線のはやぶさは全席指定なので利用できない。ちなみに、基準となる指定席特急券の料金は時期によって異なり、GWや春夏冬休みなどは繁忙期となり通常料金より200円高く、特定時期の月~木曜は閑散期となり通常料金より200円安い。
まとめ(再掲)
- JR東日本の新幹線チケットは、いろいろな入手方法がある
- 利用日まで時間があるなら、えきねっとがお勧めだ。
- 利用当日の場合は、金券ショップで株主優待券やばら売り回数券の購入が良いだろう。