太陽光発電の接地工事

  • 低圧電路内に0.5秒以内に動作する漏電ブレーカーがあれば接地抵抗500Ω以下でOK
  • 一般的に逆接続可能型漏電ブレーカーはパワコンより系統側に設置
  • トランスレス方式のパワコンなら直流側と交流側が非絶縁なので追加のブレーカーは不要

接地工事の特例

本来は、使用する電圧が300V以下であれば接地抵抗100Ω以下とするD種接地工、300Vを超えれば接地抵抗10Ω以下とするC種接地工事が必要となる。しかし、低圧電路内に0.5秒以内に動作する漏電遮断器を設置すれば、接地抵抗500Ω以下の設置工事でも良い。
【参考】電気設備技術基準・解釈の解説[その2](日本電気技術者協会)

逆接続可能型漏電ブレーカーの設置位置

特例で求められる漏電遮断器だが、主幹ブレーカーに対して系統側に接続する場合とパワコン側に接続する場合がある。いずれにせよパワコンと系統の間に設置されるので、『太陽電池パネル⇒パワコン⇒漏電ブレーカー⇒系統』と接続される。もし太陽電池パネルから漏電ブレーカーまでが電気的につながっていれば、つまりパワコンの直流側と交流側が絶縁されていなければ特例を適用できる。

トランスレス方式のパワコン

安価なパワコンに採用されている絶縁方式がトランスレスである。トランスがない、つまり非絶縁であるため電気的に直流側と交流側がつながっている。そのためトランスレス方式のパワコンを採用していれば、直流側に追加の漏電ブレーカーを設置しなくとも接地工事の特例を適用できる。

まとめ(再掲)

  • 低圧電路内に0.5秒以内に動作する漏電ブレーカーがあれば接地抵抗500Ω以下でOK
  • 一般的に逆接続可能型漏電ブレーカーはパワコンより系統側に設置
  • トランスレス方式のパワコンなら直流側と交流側が非絶縁なので追加のブレーカーは不要

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