- NASが起動しなくなってもハードディスクが故障しているだけの場合がある
- バッファロー社のリンクステーションのLS-VLシリーズであればHDD交換によりNASとしては継続利用できる
- HDD交換に加えてファームウェアの書き込みが必要である
NASが起動しない
LS-VLシリーズを使っていたのだが、ある日起動しなくなってしまった。LS-VLシリーズは、本体にUSBハードディスクを直接接続してバックアップできるためデータの消失は免れているが、やはりネットワークからアクセスできなくなると不便である。ステータスランプの意味をマニュアルで確認したところ、「ハードディスクがみつからない」とのこと。
リンクステーションの分解
おそらくハードディスク故障が原因と思われるので、リンクステーションを分解してみた。検索すればいろいろ出てくるので手順の詳細は省くが、各所で報告されているようにつめ折れを覚悟しないと分解は難しく、前面の一箇所が折れてしまった。
ハードディスクが認識しない
ハードディスクを取り出し、バックアップ先に使っていた玄人志向社のUSBハードディスクケースに取り付けてみたが、デバイスとして認識すらされなかった。もし認識されたらdiskpartやbootrecコマンドなどでブートセクタの修復も考えていたが、それ以前の問題だった。
交換ハードディスクの購入
とりあえず故障前のHDDと同じ2TB品を購入。アマゾンが安いかと思ったが、価格コムを見てみると案外PC専業店が安い。アマゾンでWDの5400rpm品を買うのと、ドスパラで東芝の7200rpm品を買うのがほぼ同価格帯だったので、15年以上ぶりにドスパラでDT01ACA200を購入。300円オフクーポン利用で5508円なり。
ファームウェアの書き込み
ハードディスクを交換するだけではリンクステーションは動作しない。詳細は検索すればいろいろ出てくるので省くが、192.168.11.1に立てたTFTPサーバからリンクステーションがファームウェアを読み込むので、その後、適当なPCからファームウェアアップデートを実行することで再設定が完了する。ファームウェアアップデートがうまくいかない場合は、リンクステーションへのIPアドレスの割り当てがうまくいっていない可能性がある。NasNavigatorでIPアドレスを確認したうえで、PCのIPアドレスをリンクステーションのネットワークアドレスに合わせればよい。
まとめ(再掲)
- NASが起動しなくなってもハードディスクが故障しているだけの場合がある
- バッファロー社のリンクステーションのLS-VLシリーズであればHDD交換によりNASとしては継続利用できる
- HDD交換に加えてファームウェアの書き込みが必要である